泌尿器科のご紹介・対応疾患

2014年6月より手術支援ロボット da Vinciを導入し、前立腺がんに対する前立腺全摘除をはじめ、多くの手術に対して使用しております。

ロボット支援手術は、患者さんに優しい手術で、傷口が小さく、社会復帰が早く、出血量が少なく、拡大視野で繊細な操作が可能なため良好な成果を期待できます。

前立腺肥大症や過活動膀胱、重症尿失禁、骨盤臓器脱、尿路結石など生活の質を低下させる疾患に対しても最先端の医療を提供しています。排尿の悩みをはじめ、腰や下腹部の痛みなど泌尿器科に関して気になることがありましたら、ご相談ください。

ロボットを使用した手術は体への負担が小さいため術後の回復が早く、入院期間の短縮につながります。

当科では、前立腺がん、腎がん、腎盂・尿管がん、膀胱がんといった悪性腫瘍だけでなく、腎盂尿管移行部狭窄症や骨盤臓器脱といった良性疾患に対しても、ロボット支援手術を積極的に導入しています。いずれも保険診療で行っております。

前立腺がんの確定診断である前立腺生検は、従来はMRIで前立腺がんが疑われた部位を、検者の経験と感覚を頼りに採取するというものでした。

当院では、左図のようにMRI画像で前立腺がんが疑われる部位を超音波画像に融合させることで、MRI上で認められる病変の組織を正確に採取できます。

体動を抑えるため、全身麻酔、または下半身麻酔をかけますので、検査中には痛みを感じることはありません。

男性の加齢に伴い増加する前立腺肥大症や、男女を問わず多くの方が患う過活動膀胱に対して、薬物療法だけでなく、経尿道的前立腺吊上術やボツリヌストキシン膀胱壁内注入、仙骨神経刺激装置植込といった先端的な手術も提供できます。

また、難治性の尿失禁や間質性膀胱炎、排尿・排便障害や尿失禁に関わる膀胱瘤、子宮脱などの骨盤臓器脱にも、施行施設の比較的少ない人工尿道括約筋植込術、間質性膀胱炎手術、ロボット支援腹腔鏡下仙骨膣固定術といった手術を行っております。